まんまるだより 2013年 4月 12日 号
~春の農作業 ~
今年の3月は天候に恵まれ、仕事がスイスイはかどりました。
雨に降られて進めたいのに出来ず、じりじりと焦る3月末が多いですが、天気に悩まされることなく進むと、
いや全く気持ちが良いです。と喜んでいましたが、
4月2日夜の雨を境にそれまでの晴れの空から一転して雨が多くなりました。
田んぼの仕事を進めたいのですが、土が湿ったままでは出来ないので、ここは辛抱強く「待つ」という時期です。
畑の仕事では、4月に入るとまずは温床作りです。
高原の佐久は、4月はまだ朝晩冷えます。野菜の種が発芽しやすいように、温床で優しく温める必要があるのです。
枠の中に、カットした藁を入れ鶏ふんを混ぜたところに、水を加えて上から厳しく踏みつけます。
しっかり踏みつけて水を下まで行き渡らせると、2日ほどで発熱してきます。
この熱が、夜の寒さから種や小さな苗を守ってくれます。お母さんみたいな暖かさですよ。
水を加えてまんべんなく踏み込んでいるところです。汗をかいて良い運動ですよ。ごはんもおいしくなります。
発熱してきたところで、土を入れた苗箱に野菜の種を蒔き、温床の上に置きます。
柔らかな暖かさに守られて、4月12日現在、種は続々と発芽しています。
種もみを水に浸けています。
籾には、必要なとき以外発芽しないよう、もともと発芽抑制物質を備えているので、
種もみを蒔く前に、水に浸けてそれを取り除きます。水を替えながら、10日間ほど浸けて置きます。
侵種には、他にも水を吸収して発芽を促す効果もありますよ。
さちこ