やさいだより No.158 2000年 8月11日(金)
今年は畑10枚、田んぼ5枚を耕していますが、
土の肥沃度(どれだけ肥えた土かどうか)・保水力・動物が出るか否か…などそれぞれ条件が異なります。
その田畑15枚のうち実に11枚(7割強)が、
何年も何も作っていなくてかなりの雑草が生い茂っていたところを新たに私達がお借りしたところです。
もちろん土はやせていますのでたっぷりと養分を補給してやらなければいい野菜は育ちません。
就農当初は野菜作りの本を参考にしたり、
先輩方のお話を聞いたりしながら「どれくらいの量の肥料をやったらよいか」を決めていましたが、
なかなか思うような野菜が作れませんでした。
成育に勢いが無くて虫や病気も多かったように思います。
そのころは、
「有機栽培は慣行農法と違って化学肥料を使わないのでこんな感じになるのかな」と思っていましたが、
今考えると肥料が随分少なかったからだということが分かります。
というのも、ものの本に書いてある施肥量は基本的に化学肥料をベースにしているものだし、
また先輩方の畑はすでに何年も有機農業で耕されているので土も肥えていて、
私の畑で同じように肥料をやってもそれではぜんぜん足りなかったのでした。
しかし私も毎年少しずつ土を肥やすための有機物(堆肥やわら・もみがら・落ち葉などの植物質のもの等)を
田畑へ投入してきたおかげで、徐々に肥えた土になってきているのが実感できます。
成育に勢いがついてきて病虫害が減少してきたからです。
就農6年目でようやく土が良くなってきたことを実感しています。
地道な地道な土作りです! けんじ
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